引き続き、受験生は志望別課題、
1・2年生は細密デッサンに取り組んでいます。
こちらは静物油彩に取り組んでいるAさん。
「バケツの中の光が漏れ出しているように見えたので、
絵の中に落とし込みたい」
と話していました。
「綿密に計画を立てて進めるのではなく、
頭の中で考えながら進めるので、
全体感が崩れることがあって難しい。」
また、枚数を重ねるにつれて、
自分は緑を使うことが多いとわかったそうです。
ある程度作品ができると自分の傾向も見えてきて面白いですね。
こちらは、「点と線と面」というテーマに合わせた
立体と文章、デッサンを行う課題です。
Bさんは生け花を抽象化したかたちを表現したそうです。
文章では「私の理想の生け花」について話しています。
「この課題は、物事に対して自分が面白いと思うポイントが
わかっていないとできないため、自分と向き合うことが大切だと感じた。」
と話してくれました。
志望校によって、試験の課題内容もさまざまなのがわかりますね。
こちらは加工した紙コップを描いているCさん。
紙コップの質感表現と時間内に完成させることが難しいと話していました。
「時間内に描くためには、
構図を素早く決めること、効率的に描き進めること
が大切だと思っている。」
「今回は、紙コップをどう加工しようか迷った。」
と話していました。
描く以前に大切なのが、魅力的にモチーフを組むことです。
モチーフを組むのは初めのうちは難しいですが、
数をこなして自分の美的センスを高めていきましょう。
こちらは色彩構成に取り組んでいる様子です。
人体の一部をモチーフとした課題に取り組んでいるDさん。
「色彩構成は、色を決めるのが難しいけれど、
完成したときに達成感があるから楽しい。」
と話していました。
また、
「アイデアを出すのは得意だけど、
それをうまく伝わるように構成するのが苦手。」
「今は先生にアドバイスを貰えるけれど、
本番は先生はいないので。」
と話していました。
受験本番は自分の力で乗り越えないといけません。
ここで培った力を発揮できるように、
今は講師や友達から学びながら、残りの時間を有意義に使いましょう。
講師の濱崎先生による細密デッサンの様子
こちらは細密デッサンに取り組んでいるEさん。
講師のデッサンを見て、
「あとで細かい部分を描くことを見通して、ざっくり描き進めていくのがすごい。」
「コップはキラキラしているから、最初から細かく描こうとしてしまった。
そうすると全体の明度が合わなくなってしまった。」
と、普段のデッサンとは違う細密画の難しさに直面しているようでした。
「最初から細かさにとらわれないことが大事だと思う。」
と気づいたことを話してくれました。
水の入ったコップとスプーンを描き終わると、
今度は自分でモチーフを決めて細密デッサンしていきます。
枚数を重ねるごとに学んだことを、次へ、また次へ、と活かしていきましょう。
指導助手 角田嘉軟(福岡教育大学 中等教育3年)
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